【IT】中小企業共通EDIを優しく解説!

2020年11月27日

はじめに

最近良く耳にする「中小企業共通EDI」をご存知でしょうか?

中小企業共通EDI標準とは、業種を横断し、大企業と中小企業とをつなぐための中小企業のプラットフォーム[1]として、国際標準であるCEFACTに準拠して策定された電子データ交換 (EDI) の標準仕様。

中小企業共通EDI標準 – Wikipedia

EDIとは

EDIとは、「Electronic Data Interchange」の略称で企業間の「電子的データ交換」という意味です。

ざっくり概要をお話しすると、受注・発注・出荷・納品・請求・支払といったBtoBの企業間取引においての各種取引情報をFaxなどを使わずに自動化した仕組みのことです。

EDIの歴史

EDIは1980年代からある技術ですが、導入コストが高額でなかなか普及しませんでした。しかしVANサービスの普及と共に業界毎にEDIの標準化が進められました。しかし異なる業界では利用できずソフトも高いものでした。その後、インターネットの普及と共に「Web-EDI」が登場します。

Web-EDI

Web-EDIとは、企業間の商取引業務を「ブラウザ」上で行い、業務の効率化を図るシステムです。

主に発注業者がWebサーバ上にシステムを構築し、受注業者はブラウザを通じてデータの送受信やシステムを操作して商取引を行います。

従来のEDIは通信の際、ISDN回線などを利用していましたがWeb-EDIではインターネット回線を利用し、ブラウザ上でシステムを操作するため専用ソフトをインストールする必要がありません。また、受注企業は、パソコンとインターネット回線があればすぐにWeb-EDIを利用できるため、低コストでの導入が可能となります。

しかしながら、受注企業にとっては、発注先企業がそれぞれ独自のWeb-EDIを開発した結果、現場では「多画面問題」が発生し、EDIは大変なもの・使わされているものとの認識が強い。

中小企業共通EDI

そこで、ITコーディネータ協会が10年にわたり研究を重ね、経済産業省中小企業庁・高い関心を持つ企業・クラウドサービスベンダー・とともに実証検証・パブコメ・有識者委員会の審議の結果を経て生まれたものが「中小企業共通EDI」です。

この記事を書いた人
M’z

中小企業診断士・ITコーディネータの資格を保有し、公的支援機関の専門家として近畿圏を中心に中小企業の経営コンサルとして活動中。

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Posted by matsuos